第9章

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「ほら、ちゃんとマフラー巻いて」 外は寒く、吐く息が白くなる。 首もとが寒そうなハルに、俺のマフラーを巻いてやる。 「…フフッ……あったかーい」 嬉しそうな顔をしたハルは、俺の腕に自分の腕を絡めた。 そのとき思ったんだ。 いつまで俺とこうやって歩いてくれるのだろう……と。 いつまで俺と腕を組んでくれるのだろう……と。
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