第2章

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「……あのね……なっちゃん………ハルね………ハルね………」 泣きじゃくりながら、話し出す。 幼稚園の頃までは、自分のことを“ハル”と言っていたが、小学校に入ってからは生意気にも“私”と言うようになったハル。 ただ、時々自分のことを“ハル”と言った。ものすごく言いにくいことを言うときだったり、困っているときだったり。 でも、久々に聞いたなぁ……なんて、ハルの背中をトントンしながら思った。
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