第1章

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そんななっちゃんをじっと見る。 「ねぇ、なっちゃん…今日の入学式さぁ………」 そこまで話して、言葉に詰まる私。 俯いた私の耳に、くすっと笑い声が聞こえた。 「大丈夫、心配すんな。父さんももうすぐ帰るって連絡きたし。ちゃんと行くから…ほら、早く準備してこいって」 顔をあげた私の目に映ったのは、柔らかに微笑むなっちゃんの顔だった。 「うん、ありがと…お兄ちゃん」
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