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「ナツ兄………ハル、泣いてた??」
ハルの泣き声が聞こえていたのか、廊下には弟が立っていた。
「フユ……聞こえてた??」
2つ下の弟……風幸(ふゆき)に聞く。
「ん~、聞こえた……ハル、なんかあった??まさか、ナツ兄が泣かせた??」
なんか、俺を睨んでいるように見えるのだが………
やっぱり、こいつもハルには甘い。
先程の経緯を教えてやった。
「ナツ兄ばっか……ずりぃ……俺もハルの卒業式行きたいのに………」
「フユは、学校あんだろ!?……しかも、ずりぃってなんだよ……ずりぃって……」
なんだか、変なヤキモチを妬き始めたフユ。
「んで、ハルは??」
「泣きながら寝ちゃった」
そう言いながら、自分の部屋を指差した。
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