第2章

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「ナツ兄………ハル、泣いてた??」 ハルの泣き声が聞こえていたのか、廊下には弟が立っていた。 「フユ……聞こえてた??」 2つ下の弟……風幸(ふゆき)に聞く。 「ん~、聞こえた……ハル、なんかあった??まさか、ナツ兄が泣かせた??」 なんか、俺を睨んでいるように見えるのだが……… やっぱり、こいつもハルには甘い。 先程の経緯を教えてやった。 「ナツ兄ばっか……ずりぃ……俺もハルの卒業式行きたいのに………」 「フユは、学校あんだろ!?……しかも、ずりぃってなんだよ……ずりぃって……」 なんだか、変なヤキモチを妬き始めたフユ。 「んで、ハルは??」 「泣きながら寝ちゃった」 そう言いながら、自分の部屋を指差した。
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