第3章

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父が教室を後にし、なっちゃんは他の父兄と共に後ろに並ぶ。 うん……やっぱり、1人だけ断トツに若い!! 恥ずかしくないかな、なっちゃん。 「ハルのお兄さん??」 前の席のココが後ろを振り向く。 「うん………うち、お母さん亡くなってるから………」 ココには、隠したくないと思った私は正直に話した。 なんて思われるのかな? やっぱり、同情されちゃうのかな? 母が亡くなってから、よく言われた……可哀想だ……と。 なんて思ったせいで、声が小さくなったかもしれない。 「そうなんだ……ショックだったね、ハル………うちは、離婚してるからお母さんだけ。いいなぁ、ハルのお兄さん優しそうで……しかも可愛イケメン!!」 思っていたこととは、違う返事が返ってきたのがとても嬉しかった。 しかも、可愛イケメンって(笑)
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