第3章

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帰りの電車は、中途半端な時間のせいか朝より全然空いていた。 朝は座れなかった電車のシートに、3人で並んで座る。 「朝、電車混んでた??」 「うん、思ったより混んでた」 「大丈夫だった??」 「うん、あーちゃんがいたから」 「ふーん」 どうやら、この回答はお気に召さなかった様子のなっちゃん。 「俺がいなかったら、ハルは人混みに紛れていなくなってたな」 火に油を注ぐようなこと言わないでよ、あーちゃん。
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