第3章

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駅に着き、電車を待つ。 「わかってると思うけど……離れんじゃねーぞ」 こくこくと頷き、今日は初めからあーちゃんの制服の裾を掴んだ。 カルガモの親子のように、あーちゃんの後ろに続く。 裾を掴んでいたお陰で、今日はしっかりとあーちゃんの隣に立つことが出来た。 「アキ先輩、おはよーっす」 随分と上の方から声が聞こえた。 「うぃーっす、蒼汰」 上を見上げると、昨日の受付さんがいた。 あーちゃんも182~183㌢あるから、大きい方なのだが、受付さんはそれよりも大きかった。 昨日は、受付で椅子に座っていたから気付かなかったけど…… 「おはようございます」 下から、朝の御挨拶。
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