第3章

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受付さんを見てから頭を傾ける。 「……たぶん……アキ先輩の彼女に嫌がらせ」 「は???私、あーちゃんの彼女じゃないです」 驚きに、声が大きくなってしまった。 「えっ!?………まさか………アキ先輩の……セフ…ゴホンゴホン………」 私の声に負けないくらいの大きな声で何かを言いかけて、思いっきり咳き込んだ。 「“受付さん”……入学式の日、私の名前聞きましたよね!?白石遥果って」 噎せながらも、うんうん頷く受付さんに 更に言葉を続けた。 「あーちゃんの名前、知ってます??」 「アキ先輩は……あれ?名字なんだっけ??」 「白石 明良(しらいし あきら)!!!」 分かってくれたであろう受付さんと目を合わせた私。 「えーーーーっ、結婚してんの???」
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