第1章

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なっちゃんにやってもらおうとしていたネクタイを手に玄関のドアを開けた。 「ごめん、あーちゃん」 「ハル…遅い」 不機嫌そうな言葉に顔を見たが、顔は不機嫌そうではなく、私は安心して言った。 「あーちゃん、あのさ………ネクタイ……」 そして、グイっとネクタイを突き出した。
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