第1章

8/19
前へ
/1062ページ
次へ
「…ふっ…」 そんな笑いと共に、私の手からネクタイを抜き取ったあーちゃん。 持っていたかばんを置き、私のシャツの襟をたて ネクタイを結ぶ。 「“なっちゃん”にやってもらったんじゃねーのかよ!」 そう言いながら。 「なっちゃん、シャワーにいっちゃったんだもん」 ほんのちょっと頬を膨らましながら呟いた。 「ははっ…やってもらうつもりだったんだ…ほらっ、行くぞ」 笑い声の後に、歩き始めた。
/1062ページ

最初のコメントを投稿しよう!

412人が本棚に入れています
本棚に追加