第4章

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なんも言えなかった。 フユ兄の言う通りだった。 ナツ兄もフユ兄も、親には反抗的な態度だったかもしれなかったが 年下である俺やハルには、決してそんな態度はとらなかった。 「………ハル…………ごめん………」 泣いてるハルに、聞こえただろうか……俺の小さな声。 「……あーちゃんは…………ハルのこと………嫌い??」 また、そんなことを言うハル。 「好きだよ、ハルのこと」 「だったら………大丈夫」 目に涙を溜めたハルは、そう言って笑った。
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