第4章

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「ハル、大丈夫だよ………アキの頭ん中に、変な虫が湧いてただけだから………フユのパンチでその虫、やっつけたから……もう、大丈夫」 ナツ兄がハルを膝に乗せ、ソファーに座りながら そんなことを言っていた。 立ち尽くしていた俺にタオルが渡された。 「…保冷剤入れといたから、冷やしておけ………殴って、わりぃ……」 それ以降、ハルに冷たく接することはしなかった。 そして、その日を境に……シスコンが始まった。
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