咲く花の隣に

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 私にしては珍しく早く来た朝の教室。  クラスメイト達は私の他にはまだ2、3人しか来ていない。  人気のない教室は、いつもの賑やかさからは想像できないくらい静かだった。  爽やかな日光が窓から差し込んでいたけど、私の胸の中はそんな気持ちの良い一日の始まりとは真逆で、雲がかかったみたいにもやもやしていた。  心に浮かぶのは、昨日見た風景。  いや、見てしまったと言うべきか。  どうしよう。  私のせいだ。  私のせいだ……!
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