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競馬界のレジェンド
レポーター「皆さんこんにちは。本日は競馬の馬券で1000万円当てたという人にインタビューしたいと思います。あそこをご覧下さい。馬券売りの前で真剣に考えこむあの男性。ただならぬ雰囲気を感じます。こんにちはー!」
啓磨「あ、どうも。えと、あの柳啓磨と申しますはい。」
レポーター「こんにちは、柳さん。今回1000万円当てたと聞いて、お話しを伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」
啓磨「ええ。どうぞ。なんでも聞いて下さい。ハハハハ…」
レポーター「競馬で当てるコツとかは何かありますか?」
啓磨「やはり経験ですかね?僕なんかは今年50になりますけど、毎日毎日足を運んでね。馬を選んでいくわけですよ。積み重ねが大事ですハイ。」
レポーター「それじゃあ若者なんかが一発当てようとか意気込んでも、そんな簡単に当たんないということですね。」
啓磨「そりゃもちろん。最低でも10年は通いつめなきゃだめだね。若いのがここにいるのを見ていると笑いがこみあげてきたりね。まあ見てて楽しいもんですわ。」
レポーター「今後柳さんは競馬界のレジェンドの名を背負っていくわけですねー。」
啓磨「当然よ。」
ガヤ「おい。お前なんかがレジェンドをかたるんじゃねーやい。お前は毎回同じ馬にしか賭けてなくて30年目にしてやっとお気に入りの馬に当たったってだけじゃろ!」
レポーター「ガヤの意見に対しどうおもいます?」
ガヤ「ガヤっていうんじゃねーよ。」
啓磨「まあガヤはガヤ、啓磨は啓磨ってところかな…。」
レポーター「よく意味が分からないですけど…。」
ガヤ「本物のレジェンドってのはな!たったの三週間で7000万当てる奴のこと言うんだ。馬鹿やろう。」
レポーター「7000万!?それは誰の話なんですか?」
ガヤ「やつのことは誰にも分からん。しかしやつ以外にレジェンドの名を背負える者は絶対にいない。これは断言できる。」
レポーター「皆さん聞きましたでしょうか?我々は今後はそのレジェンドの名にふさわしき人物を追っていきたいと思います。現場からは以上です。」
会社にて…。
和田「まさか社長じゃねーだろーなー。」
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