第2章

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 「まさか~」 間髪いれず、一笑に付される。  「高橋君、彼女いますもん。あっ、これ内緒です。本人に口止めされているから。」  「そうなんだ、二人仲良いから、てっきり・・・」  「社内は無理です。」 即答される。過去に何かあったのか。  「私も全く同感だけど。それより、玲奈ちゃん可愛いから引く手あまたでしょ。好きな人や彼氏はいないの?」    「友達以上、彼氏未満と言える人はいます。」  「えっ、どんな人?どこで出会ったの?」    「ふふ、まあ、その話はおいおい。それより、藤田さんの方はどうなんですか?」  そこに、ドリンクが運ばれてきた。玲奈ちゃんのカフェラテはラテアートでハート、私のにはリーフが描かれている。「サービスです」と、この店には一見そぐわないひげ面の20代くらいの店員が無表情でカップを置く。    「ありがとうございます!うわー、可愛い。写メ取ってもいいですか?」    話題が変わってしまったが、玲奈ちゃんは最近の若者らしくブログをやっており、趣味の手作りお菓子やカフェ巡りをした時のメニュー等をアップし、日常生活を綴っているらしい。  (女子力高いなあ。こんな子ならモテるだろうし、彼氏も途切れないんだろうなあ。)  
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