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「ごちそうさまでした」
少女の方は丁寧に両手を合わせると、ほっと小さく息をつく。
その中に満足そうな雰囲気を感じた正臣は、そんな少女にわずかに笑みを浮かべた。
「じゃ、正臣。この子よろしくな」
「……って! だからなんでそうなるんだっ!!」
だがやはり、友和の言葉には承諾しかねる。
いきなりこんな年頃の女の子を任されても、独身で一人暮らしである正臣はどうやって少女に接したらいいのか分からない。
そもそも、正臣は少女の名前さえ知らないのだ。
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