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「じゃあさ、いいじゃん? 友人の頼みってやつで」 「は?」  ポンッという音がしそうなくらい軽やかに言い切った友和は、頭に乗せていた手を伸ばすとカウンターに放り出した茶封筒を取った。  そして何を考えたのか、その茶封筒をそのまま少女の手に握らせる。 「正臣は、南條という家を抜きにしてマブダチである俺の頼みを引き受けてこの子を預かった。このお金は、なぜかこの子が握りしめていた物で、正臣ではなくこの子に渡された生活費。俺は正臣に金は渡してねーし、南條の家も関係ない。これで万事オッケーっしょ」  確かにそれならば、正臣が苦言を呈した部分は問題がないことになる。  なるのではあるのだがしかし…… 「友和! だから俺は……っ!!」 「頼むぞ、正臣」 「よろしくお願いします」
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