第1章

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風も冷たい初冬の日。 雲一つ無い快晴でも低い気温は体を冷やす。 室内と言えど廊下の冷たさに身を震わす。 せめてもの慰めでブレザーの袖に手を引っ込める。 制服の難点は温度調整がしにくいというところ。 学生である限り『制服』は着続けなくてはいけないという現実に再び身を震わる。 でも今そんなこと考えるよりも大事なことがある。 目の前の階段を上り、目的地の屋上を目指す。
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