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タイトルはなく、
そのずっしりとした重さはその本が刻んだ時を感じさせずにはいられなかった。
パラパラと中を覗いてみると、
どこの国の言葉かさっぱりわからないが、
挿入されている図からするに太古の生贄の史実などではないかと考察した。
それも尋常ではないページに渡って、
かつ色彩豊かに綴られているそれらに瞬時に惹かれた。
ちょうどその時、
店主が奧から出てきた。
?便底メガネに白いヒゲを蓄え、
ところどころ歯が抜け落ちているが、
背筋は真っ直ぐとした70くらいの老人だった。
ただ、
その雰囲気にはどこか怪しさが光るものがあった。
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