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?確かに夢の中でくらいは不可思議な体験をしないことはないが、 それは皆同じだろうと思っていた。 しかし、 予知夢や暗示的な夢を見ることが他に比べて多いのも自覚していた。 特に、 人の死については。 ?こういった少年時代の影響もあり、 大学では民俗学を専攻することにしたのだ。 親にはそんな勉強して仕事があるのか心配はされたが、 なんとか説得に成功して今こうしているわけだが。 あれこれ考えているうちに、 まどろみの中に落ちていった。 ?眠りに落ちる瞬間、 窓に、 窓に黒いモヤのような影がのっそりとたたずんでいるのを目の端で捉えた。
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