ReplicA

25/40
前へ
/93ページ
次へ
ナニモナイ。そんなことはなにもない。キミの足元にはどこまでも行ける道がある。頬を撫でる風があり、ゆく手を阻む川があり、自由を奪う海がある。 月も雲も太陽も、毎日空を飛んでるし、冬枯れの、雑木林の根幹にでさえ、奇跡がちらほら落ちている。 ただキミが、それらのすべてから目をそらせば、そこにはなにもないだろう。見たいか見たくないかじゃなくて、見るか見ないかで、願わずとも世界が変わる。 キミというちっぽけな世界が、キミ以外の巨大世界と交わって、キミ自身が吸収されて、目的を見失い、消えてしまうのではないかという恐怖に、立ち向かえるだけのチカラを、蓄えてさえいれば、神様でさえ、邪魔になる。 「charge & change」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加