日常

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「上の息子はまだ反抗期の名残りを引きずった高校生。  うーん。  特にないねえ。  妻も取り立てて美人じゃないし。  愛憎のもつれで狙われるって恐怖もないね」 と笑っている。 「またまたー。  奥さん、美人じゃないですかー」 と馨が言っていた。  まあ、旦那が余裕を持って、こういうことを言うときは、わりと奇麗な奥さんのことが多い気がした。 「おかわりいかがですか?」 と店長がこちらにサーバーを向けてくる。  煮詰まりかけたら持ってくる、という噂もあるが、特に濃すぎはしなかった。 
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