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背中を暖かい日差しに炙られ、幸せそうだ。
なんだか。阿呆が二人に増えた気がする。
一人真面目に報告書を作成しながら、八代は思った。
それにしても、この二人、何故、敬語だ、と思ったのだが、まあ、突っ込まないでおいた。
今の事務所のこの長閑な明るさと自分の内にある思いとの間には落差があった。
あの夜、押し入れに隠されていた腐臭が出る寸前の死体を引きずり出し、川へと捨てた。
死体の遺棄自体は、初めてのことではないが、今回は動機が不純過ぎた。
それに、そうして、死体を捨てても、奏は楽にはなれなかったようだった。
馨に寄ると、男の霊はずっと奏の許を訪れ続けていたらしい。
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