日常

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「加藤さん」  なんだ? と食べ終わったアイスの棒を側のゴミ箱に入れながら、加藤が見る。 「何処かに新しい戸籍、落ちてないですかね?」 「お前は、さっきから、口を開けば、ロクでもないことばかり。  違法でないことも言ってみろ」  いや、それはあんただ、と思った。  まあ、御剣というバックがついていれば、多少の違法など、違法でないように感じるのかもしれないが。  これ以上、面倒臭い話題になる前に去ろうと、 「そうそう」 と話を変える。
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