日常

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   迷うなあ。  馨はメニューを広げ、モーニングセットを眺めていた。  種類がありすぎる。  ホットケーキもいいし、丸いパンに挟んであるサンドイッチもいいな。  甘い系のトーストもいいし。  あっ、でも、味噌汁も飲みたい。  うーん。  でも、カリカリベーコンは外せないぞ。  いつまでもメニューを睨んでいる馨に、知り合いの店員が笑う。 「まゆさん、決まりました?」  早くしないと、モーニングの時間終わっちゃいますよ、とからかわれた。  もちろん、まだ終わるわけはないのだが。
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