455人が本棚に入れています
本棚に追加
いえいえ、と言いながら、馨は抜いた草を抱え、流行が溜めている場所に運んでいく。
「それってあれ!?
もしかして、そういう話っ!?」
と腕を捕まれ、よろめく。
流行の頭の上にも草を落としてしまった。
「だっ、大丈夫ですってっ。
流行さん、霊、見えてないじゃないですかっ。
居ても居なくても関係ないでしょうっ?」
「そうですけどっ。
教えておいてくださいよ、一応~っ」
と流行が泣きついてくる。
いや、しかし、流行に教えたら、家人が居るときに不自然な行動をとってしまいそうだ。
教えない方がいい気がするのだが。
最初のコメントを投稿しよう!