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「私が初めての助手席、座っちゃっていいの?彼女は?」
ってそしたらきき、
「あー?お前がいいんだよ……ゴニョゴニョ。彼女は別れたから。」
運転中だったから、こっちは見てくれなかったケド、すごく照れた顔したの見ちゃって、それにやられちゃったよ。
ききの綺麗になびく髪、ハンドルを握る大きな手、いつも憎まれ口ばっか叩いてる口…
あんな大人のきき見てたら、自分の気持ち抑えきれなかった。
ききに触られたい、この腕で抱きしめてほしい、あの唇でkissしてほしい…って…きき、あなたの事が大好きです。
小さい頃からずっと。
近すぎて、気づくのが遅くなったけど…。
同じ気持ちなら、つき合ってほしいです。
もし違うなら普段と変わらず接してほしい…私、欲張りだから、
恋愛じゃなくても幼なじみとしてでも、ずっとそばにいたい。
これは私の最後の願いです。
部屋の窓を開けて返事を下さい。
いつもありがとう、この言葉も ‘ 最後 ’ になるかもしれないからもう一度言わせて…大好き、きき。
あんなより
私は自分の部屋で窓をジーッと見つめて、待っていた。
「こんなに自分の部屋にいる事が、こんなにドキドキすると思わなかったよ。ドクンドクン、ドクン。」
するとカラカラと向かいの窓が開く。
「あんな…。」
私を呼ぶ声で真っ赤なってる気がして、顔が見られるのが、恥ずかしくて、自室の電気をパチッと消した。
「きき…。」
「ボソボソ…(好きだ)。こっちにこいよ。」
「イヤだよ、あの頃みたいに、窓渡りなんかもうできないよ…。」
「ああそう、じゃあ俺が行く。」
フワッと、こっち側にききが舞い降りてきた。
するとききは、
「やっと、やっと捕まえた。」
そう言って私をギュッと力いっぱい抱きしめた。
『ヤバイ、めちゃくちゃドキドキするんですけどーーーっ。』
私はまともでいられなかった…だから照れ隠しに、口を開いた。
「さっきなんて言ったの?」
ききは呆れ顏で、
「聞こえなかったのかよボソ…。バーカ、気づくのがオセーって言ったんだよ。」
「バカですってー!?これでも私、必死で…ゴニョゴニョ…。」
なんか言葉にならなかった。
「ききは私の事どう思ってるのよ?」
「こんなに意思表示してんのにワカンねぇのかよ?」
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