messeage1 何れも求めようとも 月夜には敵わない

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私はチラッとききの顔を見ようとした…がその瞬間、ききの大きな手で目を覆われた。 「こっち見んなッ…!」 でも私、覆われる前に少し見えちゃった。 部屋は暗くても、テレて真っ赤になってるききのカワイイ顔を…。 「ちゃんと、 ‘ 言葉 ’ で言って!!」 「…あんなの事が好きだ…手紙、嬉しかったよ ありがとな…。」 そう言って、子供にするみたいに、私の頭を撫でてくれた。 「私もっ私もききの事だぁーい好き。」 いつもの何倍も素直になれた私は、ギュッとききに抱きついた…。 …… …… …… 「チャン チャン♪〃ってな感じで本当~ゆうすけ君ありがとうぉー。」 俺はシラ~とした表情をしていた。 「ナニヨーその顔~!!!」 あんなは、俺の頬を両手で、ビロ~ンと引っ張った。 「ヒテーヨーハーアーシーヨー。(イテーヨハナーセヨー)」 パッと手を離し、 「依頼人が喜んでるんだから、もっと一緒に喜んでよー。」 「いやー俺の想像妄想と、あんなのノロケナレーションが生々しくてよ…重苦しかったゼ。ニカッ。 しかもご近所定番、窓移りだもんなーカーッ↑ お熱い事で。ニヤニヤ。」 「バカーーッ!!もうあんな素敵なラブレターを書いた人とは思えないよー。はぁ~。あ″っ私もワッフル1つ下さぁーい。」 俺は頬を摩りながら、 「イチチ。キューピッド様になんて事を…。あ″っ慰謝料で俺のもオゴってもらうかんなー。りゅうちゃん全部乗せ1つ!」 ビシーッと!俺は人差し指を掲げた。 「あいよーってお前2個目だろーが!」 「キャハハ、キャハハ。」 あんなは、好きな人と結ばれてとても幸せそうだった。 人を好きになる力って、とても雄大でいつも俺はスゲーっと思ってしまう…。 そう思いながらあんなを見送り、艶やかな紅の空を見つめていた…。 「りゅうちゃん、ブラック。」 「んっ。」 サッと紙コップを、手渡してくれた。 「ズズズ…まぁ、後は『アイ』の付く名前が出て来なければ、幸せだろーなぁ…あのカップル。」 「…一応聞いてやるよ何ソレ?」 俺は目を輝かせて、 「聞きたい?そうかあ聞きたいかぁー!?しょうがないなぁ~ 。コホン。」 俺は咳払いをワザとしながら、続けた。
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