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『だってそうだろ??女と言ったら脳内は男だけの奴が多い中、たった1人の友のために、知らない土地にたった1人で来て、
知らない俺に必死に頼んでるんだゼ?小学校高学年とはいえ、まだまだ子供、心細かっただろーに…。』
俺は髪を優しく撫でた。
「うっ ヒクッ ヒクッ 。もう大丈夫デ…ス。」
「そっか。ニカッ。」
スコールのように降った雨は、やがて止む…次へ進むために光を射してくれるのだから…。
「ほら、ジャスミンティー飲め、子供に出す味じゃねーとか言うヤツいるケド、長旅して、ここで叫んで、疲れただろ?心安まるゼ?」
「ありがとうございます。あったかぁーい…。」
「さぁ、元気が出たら、次は腹ごしらえだ!!お兄ちゃんと一緒についてこーい。」
親指を立て、グッジョブのポーズをして、歯を出してキラキラと笑った。
「あ″っでもきみかの事は、どうすっ…」
「大丈夫、大丈夫、まっかせなさぁーい。ニコニコ。」
かんなは少し不安気だったが、俺の手を取り一歩を踏み出したのであった。
「りゅーちゃん腹減った~。全部のせ1つとぉ~、かんなちゃんは何にする?」
俺は、数刻前に、超行きたかった、りゅうちゃんのワッフル屋に来ていた。
「えっえっ!?」
かんなは目を丸くさせ…次第に表情が変わっていった。
「オーオー今日はちびっ子とデートかぁ?ロリコンさん。」
「そーそーものスゴクかあーいだろ??」
『えっ!?ロリコン否定しないの!?』
かんなは心の中でツッコミ、ゴゴゴと効果音が鳴りそうな、憤怒のオーラを醸し出し(かもしだし)ていた。
「おとなしくしてたケド…も~我慢できない!!」
そう言って、かんなはカツラとメガネを、バッと宙に放り投げた。
「ゲッ!!ニセモノッ!!俺の理想文学少女がぁ~!!」
「フン。ワナワナワナ…いつになったらきみかの事、捜査してくれるのよー!!」
かんなは、カツラとメガネを踏みつけながらそう言った。
「あーあー↓。」
俺は相当ヘコんで、屈んで(かがんで)踏みつけられるアイテムグッズを見ていた。
「ちょっと聞いてるのっ!?」
俺は、
『ハッ!?』
としながら、かんなを目に入れた。
「…なぬ~!?」
「なっなによ~?」
俺は涙目になり、かんなの髪を軽く触った。
「しかもブロンドぉ~…小学生がブロンド…。」
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