message2 小さな宇宙を探求し、輝きは冒険化へと導く

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「ひえ~!?」 かんなはちょっと驚いて、俺と従業員を交互に見ている。 「おぼっちゃまって言うのは、もうやめろよなー ‘ もう あの家 ’ のもんじゃねぇしな。じいさんは今いるか?」 「しばらくこちらに、いらっしゃらないようです。」 「そうか…。んじゃあどこでもいいから一晩泊まらせてくんないか?」 「はいただ今ご用意を…。」 かんなはそれを見て、ポカーンとしていた。 「オイ、ほら行くゾ。」 俺は先に旅館の入り口に向かおうとサッと歩き、 「…待ってよ!」 かんなは俺の後に付いて、その旅館に入った。 旅館の部屋 ── 光琳の間 ── 「ちょっと!!あんた私よりお金持ちなんじゃないのー!?この旅館、パパと何度も来た事あるけど、 この間はこの旅館の中でも最上級の間で、いつも予約取れないって!」 「ああそんな部屋らしいけどな…なかは質素だろ?他の間の方が豪華だゼー?」 「うん、言われてみれば…。確かに…。」 そこは通常の部屋よりすごく狭く、露天風呂もあるケド庭も狭く、 木材にニスさえも塗られてないので光沢もなく、なんだかボロ屋みたいだった。 「俺はこーいうボロは好きなんだよ。最上級とか…どうでもいいんだけどな…。」 「って、お金持ちのくせに、なんでこんな仕事してるのよ…。」 「あー?親が金持ちだけど、俺は関係ねぇし家を出てるしな…。親のコネは使わないが、ここは俺の好きな場所だかんな…。 こんなトコ連れてくるの特別だゾ、ツンデレちゃん。」 「えっでもそれじゃあ ココ も親のコネなんじゃあ??」 「ちっがーう、ここはじいさんのコネだ!フン。」 と言って俺は鼻息を荒くした。 「あは、あんま変わんないよ クスクス。」 「おーやっとツンデレちゃん 笑ったなぁ…女の子は笑顔が一番。ニッ。」 歯を見せ笑いそう言う。 「…ダサッ。」 俺はまたかんなにスパッと言われ、 「ツンデレちゃ~ん。」 アホみたいに嘆いていた。 「んじゃあ…温泉浸かったら、本題に入りましょうかね…。」 かんなは 『やっとかー。』 という言葉が飛び出しそうなくらい、胸を撫で下ろしていた…。 「さてと、風呂も入りましたし…。」 二人は湯気で、ポカポカしていた。 (ちゃんと別々に入ったよ、一応。)
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