message2 小さな宇宙を探求し、輝きは冒険化へと導く

9/11
前へ
/23ページ
次へ
「ツンデレちゃんは、本音を聞きたい意外は、きみかちゃんに何を伝えたいの?」 「あのね……。」 俺達は、今までの行動が嘘のように真剣に打ち合わせをした。 「じゃあ、謝礼は10万で…。」 「…うっ うん。」 「どうかしたのか?」 「あんた…じゃなくてゆうすけは、親から自立してお金稼いでいるのに私は、ホイホイ親のお金を使って… って別にあんたの事、見直したわけじゃ…ないんだからねっ。」 最後の決めゼリフに行き詰りながら、小さな声で言った。 「ガキなんだからそんな事気にすんな、せいぜいスネは囓れる(かじれる)時に囓っとけよー。 大人になったら返しゃあいいんだからよ。ニコッ。」 小生意気で、小さな女の子は、友の為にここまで来たはずなのに、自分で誤ちに気づき、大きく成長しようとしてた。 「じゃあ…お願いねっ。ゲンコー屋さん。」 顔を真っ赤にして、俺に頼む。 「ハイ、仰せ預かりました。ツンデレちゃん ニコッ。」 なんか自分のガキの頃を見てるようで、俺はずっとニコニコしていた…と言ってもよっぽどかんなの方がエラいと思うが…。 自分の過去を批難するゆうすけ、そんなにひどかったのでしょうか…? 俺は、部屋の縁側で、月夜の輝きに負けないくらい右手を動かし、文(ふみ)を完成させた。 かんなはスヤスヤと眠りにつき、柔らかな寝顔をしている…さすがに移動しまくりで疲れただろう…。 「…今はお休み…。ツンデレちゃん…。」 かんなに目線をやりながら、ボソリと俺は言った。 「きみかちゃんに会ってからが、ツンデレちゃんは激務になるだろうな…。」 大好きな場所の中、優しい気持ちで、月を眺めて黄昏れていた。 そして俺は、何本かの電話をかけ早々に寝た…。 翌日朝一に、佐賀へ向かった。 手紙の住所通り、江森きみかの自宅に着いた。 一般市民の家のはずなのに、コワオモテの黒服がゴロゴロと警備をしていた。 俺は中腰になりかんなに、 「さっ俺が行くとややこしくなるから、手紙は一人で渡してくるんだ…。ガタガタガタ。」 「ちょっと!!ゆうすけ、ビビってんじゃないわよ~そんな震えまくって…。」 俺は明後日を見ながら、 「そっそんなんじゃねぇし…。」 「もーカッコ悪い…。」 「まあまあ…ここは本当に一人で行った方がいい…。」
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加