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が、自分の中にある高貴な血がそうさせるのでしょうか。選ばれし者としてのプライドが恐怖に打ち勝ちます。そして、叫びます。
「無礼者!余を誰だと心得ておる!
生まれながらにかような不運にさえ出遭わなければ、そなたの如き下卑な輩にかかる侮辱を受ける事などなかったであろうものを!
依頼料だと?ああ、いいとも。私が本来の地位を取り戻した暁には、そなたの手柄に免じて相応の褒美をとらせよう。
だがもし、我が王家が猛禽類の一族であったならば何とする!?かかる無礼が知れればそなたはたちどころに我が一族によって八つ裂きに処されるであろう!」
猛禽類。八つ裂き。
さすがの黒猫もひっ、と縮みあがります。
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