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黒猫もだてに長年この稼業をやってるわけではありません。観察しながら考えました。
(いやまてよ、こいつのくちばしに水かき…どう考えたって、アヒルかカモだろっっ!
しかしこの体格に見慣れん風体…世界にゃまだ俺達の知らない生き物がごまんといるという。
鳥さんだからて舐めてかかると痛い目に遭うかもしれん。百獣の王ライオンだって、ダチョウキックにゃイチコロだって言うしな。
まさか、先祖返りした史上最大の翼竜、白亜期に絶滅したケツアルコアトルス…!?)
あまりに博識というのも考えものです。いやむしろ、何でそうなる。
「お客さ…、坊っちゃ…いや、若!」
「うむ、何であるか」
「托卵疑惑っていやぁプロ中のプロ、腹の中アカラスの羽より真っ黒黒の黒。そういうヤツを知っとりやす。そいつが怪しい。何ならうちの若いもんに案内させやす」
「貴様に人の、いや鳥のことが言えるものか」
「ああっ若、どちらへ」
「私は自らここに来た。自ら出て行く」
アヒルの子は無駄にカッコいいこと言って、窓から飛…
いやさすがにまだ飛翔発動できるほどのLv.が貯まってないので雨樋を伝って屋根に登り、チンピラ猫達を何とか交わして猫の街を出ました。
「食べ頃に太っ、いえ捜査に行き詰まりましたら、またのお越しを~~」
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