30人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「別れよう」
付き合って3年の彼に別れを告げられた。
なんで?どうして?
聞きたかったが聞けなかった。ただ「……分かった」と言った記憶があるがそれ以外は覚えていない。
頬に涙の痕もなく気づくと自分の部屋にいた。
メールの着信音がし反射的に画面を開く。
『いい店発見!二次会の下見に飲みに行かない?』
大学からの友達からだった。
『――……そろそろ?何が?』
『あんたねぇ。この年でそろそろっていったらひとつしかないでしょ?まして付き合って3年でしょ?』
つい先日の会話を思いだし、なぜか今ごろになって涙が頬を伝った。
最初のコメントを投稿しよう!