4/14
前へ
/14ページ
次へ
何本か電車を乗り継ぎ到着したのは3時間後。 あの頃なかった目新し建物と懐かしさの交じる街に降り立った。 駅からのメインストリート(商店街)をぬけると、そこは目新しい建物もない全く変わっていない街が広がっており、懐かしい気持ちが胸に広がった。 ************* 「ただいまっ」 あたしの声に奥から出てきた母親が驚いていた。 「どうしたの突然?」 「最近帰ってないなぁって思ってさ」 靴を脱ぎながら母親と話しリビングへ向かう。 「もう、急なんだから。布団干してないよ。夕飯は?誰かと食べるの?」 無計画できたから友達には連絡してないしなんの予定もない。母の手料理も捨てがたいが、今はあれこれ聞かれたくない。 「夜は出掛けるからいい。鍵だけ開けといて」 そうい言って早々に家を出た。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加