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彼、渡島先輩は同じ中学の二つ上の先輩だった。部活は違ったが放課後の部活中、毎日の様に聞こえる小柄だがやたらと大きな声の目立つ先輩というイメージしかなくあまり近寄りたくない存在だった。
そんな彼が卒業して2年後、なにも知らずに入学した高校に先輩がいた。
相変わらず声は大きかったが、背が高くなっていた彼は人気のある人物になっていた。
そんな彼はあたしを見つけるや否や「マネージャーやれよ」といきなり言ってきたのだ。
――同じ中学だっただけで学年も部活も違うのによく分かったなとその時は不思議だった――
そんな彼に気軽に話しかけれた上、マネージャーやれよと……。
そんなのを女先輩達が許すわけもなく、鋭い視線に申し出はきっぱりと断り違う部活に入った。
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