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しかしその後も校内であたしをみつけると、彼はよく話しかけてきていた。 声は大きかったが話してみると話題が合い話しやすい人だった。 そして…… 「中学ん時から好きだった。だから……付き合ってくれないか?」 卒業式前日、先輩に告白された。 でもそれにいい返事は出来ず先輩は卒業していった2年後。あたしは夢を追い先輩がいる地元を離れ上京した――。 あの告白から12年。 「東京行ってたんじゃなかったけ?」 「今もいますよ」 「それにしちゃ、都会人オーラが全然ねーな」 「うっ……」 ちょっと緊張していたが、彼はなんのわだかまりもなく普通に話しかけてくれた。
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