立ち位置2

13/71
前へ
/108ページ
次へ
したらな。 セミロングストレートのメガネっ子が… バンって机を叩いて立ち上がる。 所謂、真面目っ子っう感じの女子。 ひとことで言えば、委員長ってな。 そんな感じの子だから、矢張り真面目で正義感が強い様で… 「いい加減にして下さいっ!  此処は学校で、自己紹介中とは言え授業中です!  邪魔するなら出てって下さい!」 堂々と怒鳴り付けたよ。 やるぅ~ マコトさん達は、ぶぅーぶぅーとブーイング。 「おやおや。  これは勇ましいお嬢さんだねぇ。  悪かったわさ。  委員長さん」 婆~ちゃん… それ… 謝ってるんじゃ無くて挑発… 「分かれば良いんです、分かれば」 そう告げて席に。 えっ? 良いんだ? 「さぁ。  若竹様も御参観なされてるんだ。  ちゃっちゃと自己紹介しな。  っと、待て」 んっ? 遊華総長… どったの? 「その前にだ」 んんっ? 「後ろで旗を振ってる小学生!  小学校も今日が始業式だろがっ!  キチンと小学校へ通いやがれっ!」 遊華総長が一喝! あーあっ。 言っちゃったよ、この人。 また、面倒な事に… 「ウチな何処が小学生なんねっ!  失敬なっ!  ウチャぁ大学2年じゃわいねっ!」 ジュンさんが告げると… 俺と堅悟以外の皆が口を揃えて… 「「無い無い」」 ってな。 今日初めて会ったのに、ヤケに仲が良いな、このクラス。 「なんねっ、この子ら。  失敬じゃねぇっ!  ええわいね。  証拠を見せちゃるんじゃけぇねっ!」 そう告げて、ポシェットをゴソゴソ。 いやな。 そのプチゴスロリに子供が持つ様なポシェット。 それが更に幼く見せてるって、何故に気付かん。 殆どストォ~ンな体型と相俟って、非常に幼くな。 ジュンさんは美少女と言って良いビジュアル。 街中でロリコンにストーカーされた事もあるとか… だが… 合気道と剣道の有段者。 しかも剣道は古流派の道場の師範代クラスだったりする。 舐めてたら、エラい目にあいます。 そんなジュンさんが取り出したのは… なんと… あの。 天下の。 運転免許証! ジュンさんの背でも取れるんだぁ~、運転免許証。 しかし… 運転でアクセル、ブレーキに足が届くのか? いや… それよりも、ハンドル握って前が見えるのかが心配だ。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

204人が本棚に入れています
本棚に追加