立ち位置2

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ジュンさん的には、ババーンって感じで掲げたんだが… 考えてもみてくれ。 運転免許証っうのは小さい。 それを教室の後ろで、偉そうに掲げてもだ。 見えるヤツは少ないってな。 俺と堅悟は近いから見えるぞ。 っか… その前に事実を知ってるしな。 俺達の席に近い連中もな。 だが… 離れた場所のヤツらは、意味不明って首を捻る。 確認できたヤツらは、驚愕顔で固まるしな。 遊華総長が困った様にデヤッ顔のジュンさんに近寄り… 「なん…だ…っとぉっ…」 驚愕顔で固まったな。 突き付けられた真実。 決め付けた故の誤り。 いや。 認めたく無い現実と言うヤツか… 「遊華総長。  悲しいけど、それ…  現実なのよねぇ」 思わず、告げてしまいました、まる 「マジでぇ~」 「マジで」 「うっノオォォォッ!」 気持ちは分かる。 気持ちはな。 現実は常に非情なのさ。 一瞬、教室は騒乱状態。 そこへ… 「ウルサい!  何を騒いでおるかっ!」 初老の男性教師がな。 「おや?  アンタ…  平八かぇ?」 へっ? 「なんで都子が居るのじゃぁっ!」 驚愕顔の先生。 あ~っと… また婆ちゃんの知り合いなわけ? 「なんで都子が…  ああ、言わんで良い良い。  どうせ、総一朗と輝一だろうなぁ。  ふぅ。  遊華先生。  大変だろうが…  くれぐれも、騒動は起こさん様にのぅ」 諦めた様に去ってたよ。 「あの平八先生が叱り付けずに引き下がった…だっ…とぉ…」 そう呟き… ギギギギギィ~っう感じで、首を婆ちゃんへ。 確かに恐ろしそうな先生だったが… 叱られるのが前提ってアータ、何しとんの? 「はいはいはい!  自己紹介の続きですわよ、続き!」 あ~っと… 委員長っ子さんが仕切る。 遊華総長、立つ瀬なく、お口パクパク。 そんな遊華総長を放置で自己紹介が再開される。 意外と逞しいな、このクラス。 しかし… 知りたく無かった婆ちゃんの新事実が、次々と発覚して来るんだけど… もしかして… 父さんが家を出た本当の理由って… 家業が嫌だったんでは無く、取り巻く環境が嫌だったんでは? なんとなく、そう思ってしまう、俺がいた。
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