立ち位置2

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「だって…  若竹君。  優しいんだもん」 「それは…  クラスメートだから普通にしろったからか?」 そう言ったら… 「クスッ。  カー君、覚えて無いんだぁ~」 あれっ? カー君って… まさか… 「アッちゃん?」 ま、まさかな。 「もぅ。  今気づくなんて、ひっどぉ~い。  なんてね。  私も響香さんを見て思い出したのよ。  私が公園で遊んでたら野良犬が来て…  身が竦んで動け無い私の前に現れたのよね。  カー君が。  でも結局、野良犬を追い払ってくれたのは、響香さんだったけど…」 うわっ! 「告げるなっ!  俺の黒歴史っ!」 はっずぅ~ 「あの時、私はお婆ちゃんの所へ遊びに来てたのよね。  だから、数日しか遊べなかったわ。  けど…  中学の時に、此方へ越して来たの。  カー君と同じ学校って思ったのに居ないし…  出逢った公園近くに行っても会えないしぃ。  探したんだからね。  私の。  小さな小さなナイト様」 あ~ぅっ。 顔が赤くなるのが分かる。 っか… アレだけの出逢いで、今まで俺の事を? 「思っていたより格好良くなってたから気付かなかったわ」 い、いや… 格好良いなんて言われたのは、初めてなんですが… ハッ! 思っていたと言う事は… ブサメンだと思っていたとか… 一応、俺はフツメンだかんね。 イケメンでも無いし… ブサメンじゃ無いと自分では思ってるよ、うん。 って… 「もしかして…  ずっと?」 「あ~っ。  酷いんだぁっ!  「野良犬を追い払えなかったけど…   次は絶対に守るからね」って、言ってくれたのにぃ~」 い、いやな… 「た、確かに言った記憶はあるが…  小学校の時だぞっ!  えっ!  あれっ…  未だに有効なのっ!?  っか…  いきなり現れ無くなったのは、アッちゃん…上森さんだよね。  俺、嫌われたってへこんだ覚えが…  ハッ!  堅悟!  今のは忘れろっ!  っうか、皆もだっ!」 うがぁっ! 黒歴史ぃっ! 「それで…  お返事は?」 何のでございましょう。 っか… ハッ! 「さっきの…  マジ?」 う、頷くなよな。 有名モデルの美女が実は幼なじみで… 昔から俺を好きだったってぇ!? マジかっ!?
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