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「えっ!?
キララ先輩とモエちゃんの兄弟!?
えっ、えっ、ええ~っ!」
ああ、モデル繋がりで知ってんのか…
「はいっ!
キララ様とモエたんのっ!
全然似てへんやんっ!」
割り込むなっ、ガラケーっ!
「やかましいぞ、ガラケー!
静香をモエたんっうなっ!
姉貴と静香は母さん似なんだよっ!
俺は親父似!
元モデルのお袋に似た2人と同じ訳が無いだろがっ!」
ったく。
顔はフツメンで十分だ。
間違っても女顔の男の娘なんてぇのはゴメンだな。
だから、親父似で文句は無い。
それよりはだ。
何故、俺が一番背が低い?
親父もお袋も背は高い。
姉貴は仕方ないとして…
静香より低いのは、屈辱なのだが…
妹の癖に、色々とデカくなりやがって…
その癖、俺に甘えて来やがる。
姉貴のヤツは、おれを子供扱いだな。
2人共が一緒に風呂に入ろうとするから、阻止するのが大変だった。
実は何が大変だったかと言うとだ。
俺が日本に残ると決めてからだ。
手足縛ってアメリカまで拉致る計画を察知した際、速攻で若竹荘へ逃げ込む様にな。
荷造りはしたが、引っ越しは皆が荷物を送った後ってな。
隙を付いて、堅悟と護一兄貴の力を借りて脱出てな。
俺が若竹荘に入居して、2人がゴネたそうだが…
俺より背が高い巨人の国。
更に訳が分からない呪文を唱えるサバトのな。
あんな所へ行けるかっ!
「しかし…
良くブラコンの2人が、カズを放したよな。
俺は未だに信じられん」
堅悟…
要らん事を告げるなっ!
「そう言えば…
2人がブラコンって聞いた事があるかも…
でも、それがカー君だったなんて…
こんなに身直に居たのに逢えなかったんだぁ~」
ガッカリと肩を落とす、秋奈ちゃん。
世の中、そうしたものです。
んっ?
いったん教室から出て行った、遊華総長が帰って来たな。
ああっと。
婆ちゃん達も帰ったよ。
散々騒いだから、満足したらしい。
困った人達だ。
「オラッ!
席に着け!
クラス役員を決めるぞっ!
ちゃっちゃとしろっ!
このクラスは、余所のクラスより遅れてんだかんなっ!」
それは、いったい誰のせいでしょか?
委員長っ子が仕切らなかったら、もっと遅れてますよね。
クラス全員でジト目をプレゼントしてあげました。
優しいでしょ、僕達。
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