立ち位置2

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「えっ!?  キララ先輩とモエちゃんの兄弟!?  えっ、えっ、ええ~っ!」 ああ、モデル繋がりで知ってんのか… 「はいっ!  キララ様とモエたんのっ!  全然似てへんやんっ!」 割り込むなっ、ガラケーっ! 「やかましいぞ、ガラケー!  静香をモエたんっうなっ!  姉貴と静香は母さん似なんだよっ!  俺は親父似!  元モデルのお袋に似た2人と同じ訳が無いだろがっ!」 ったく。 顔はフツメンで十分だ。 間違っても女顔の男の娘なんてぇのはゴメンだな。 だから、親父似で文句は無い。 それよりはだ。 何故、俺が一番背が低い? 親父もお袋も背は高い。 姉貴は仕方ないとして… 静香より低いのは、屈辱なのだが… 妹の癖に、色々とデカくなりやがって… その癖、俺に甘えて来やがる。 姉貴のヤツは、おれを子供扱いだな。 2人共が一緒に風呂に入ろうとするから、阻止するのが大変だった。 実は何が大変だったかと言うとだ。 俺が日本に残ると決めてからだ。 手足縛ってアメリカまで拉致る計画を察知した際、速攻で若竹荘へ逃げ込む様にな。 荷造りはしたが、引っ越しは皆が荷物を送った後ってな。 隙を付いて、堅悟と護一兄貴の力を借りて脱出てな。 俺が若竹荘に入居して、2人がゴネたそうだが… 俺より背が高い巨人の国。 更に訳が分からない呪文を唱えるサバトのな。 あんな所へ行けるかっ! 「しかし…  良くブラコンの2人が、カズを放したよな。  俺は未だに信じられん」 堅悟… 要らん事を告げるなっ! 「そう言えば…  2人がブラコンって聞いた事があるかも…  でも、それがカー君だったなんて…  こんなに身直に居たのに逢えなかったんだぁ~」 ガッカリと肩を落とす、秋奈ちゃん。 世の中、そうしたものです。 んっ? いったん教室から出て行った、遊華総長が帰って来たな。 ああっと。 婆ちゃん達も帰ったよ。 散々騒いだから、満足したらしい。 困った人達だ。 「オラッ!  席に着け!  クラス役員を決めるぞっ!  ちゃっちゃとしろっ!  このクラスは、余所のクラスより遅れてんだかんなっ!」 それは、いったい誰のせいでしょか? 委員長っ子が仕切らなかったら、もっと遅れてますよね。 クラス全員でジト目をプレゼントしてあげました。 優しいでしょ、僕達。
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