立ち位置2

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「これで委員は出揃いましたわね。  では委員の方はついて来て下さい。  全員分の教科書を受け取りに参りますので」 そんな事をな。 たりぃなぁ~ 南風委員長に連れられて職員室横の事務室までな。 この学校では、教員以外に事務員がいるんだよ。 後、正門から入った所には受け付けとかな。 用務員や警備員も居るぞ。 何人雇ってんだっちゅうのっ。 まぁ… 有力者からの寄付や芸能科へのスポンサー寄付なんかもあるらしい。 まぁ… 俺達が芸能科の連中に会う事は… んっ? 「なぁ、アーちゃ…  上森さん」 ったらな。 「もぅ!  アーちゃんで良いのにぃっ!」 いやいや。 フグですか、アータは? まぁ… こんな可愛いフグはいないだろうけどさ。 「上森さんは何で芸能科じゃ無いんだ?  普通、モデル連中は芸能科だろ?」 訳分からん。 「私は都合が良い時だけの臨時モデルよ。  だいたいが休みの日ね。  依頼があっても、都合が合わなかったら断っているの。  そしたら…  逆にレアモデルって人気になってるそうなのよ」 呆れた様にな。 いや。 実際に呆れてるんだろう。 「ふぅ~ん。  まぁ…  問題ないなら良いや」 っう事を、つい口走ってな。 「嬉しい!  カー君が私の事を心配してくれたわっ!」 なんでそうなるしっ! 「いやいやいやっ!  別に、そう言う訳ではなっ!」 「またまたテレちゃって♪」 誰か、このポジティブ娘をどうにかしてくれぇっ! 「ふぅ。  タダでさえ重い教科書を持ってますのよっ!  ピンク空間を振り撒かないで下さいなっ!」 なっ! 「委員長!  何時、俺がピンク空間を振り撒いたてぇんだっ!」 失敬な! 確かに事務室から大量の教科書を受け取っての帰りだ。 台車3台は女子が。 男子は手に持っている。 だが… 台車に乗らず、男子が持て無かったのを委員長が持っている。 一番軽いヤツをな。 堅悟は棒を借りて、教科書を纏めた束を前後に2つづつ引っ掛けて担いでんよ。 この怪力タフガイめっ! 俺も左右に1つづつの束を持っている。 一応、男だかんな。 しかし… 教員がノータッチって… 遊華総長… 後で叱られても知らんからなっ!
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