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「これで委員は出揃いましたわね。
では委員の方はついて来て下さい。
全員分の教科書を受け取りに参りますので」
そんな事をな。
たりぃなぁ~
南風委員長に連れられて職員室横の事務室までな。
この学校では、教員以外に事務員がいるんだよ。
後、正門から入った所には受け付けとかな。
用務員や警備員も居るぞ。
何人雇ってんだっちゅうのっ。
まぁ…
有力者からの寄付や芸能科へのスポンサー寄付なんかもあるらしい。
まぁ…
俺達が芸能科の連中に会う事は…
んっ?
「なぁ、アーちゃ…
上森さん」
ったらな。
「もぅ!
アーちゃんで良いのにぃっ!」
いやいや。
フグですか、アータは?
まぁ…
こんな可愛いフグはいないだろうけどさ。
「上森さんは何で芸能科じゃ無いんだ?
普通、モデル連中は芸能科だろ?」
訳分からん。
「私は都合が良い時だけの臨時モデルよ。
だいたいが休みの日ね。
依頼があっても、都合が合わなかったら断っているの。
そしたら…
逆にレアモデルって人気になってるそうなのよ」
呆れた様にな。
いや。
実際に呆れてるんだろう。
「ふぅ~ん。
まぁ…
問題ないなら良いや」
っう事を、つい口走ってな。
「嬉しい!
カー君が私の事を心配してくれたわっ!」
なんでそうなるしっ!
「いやいやいやっ!
別に、そう言う訳ではなっ!」
「またまたテレちゃって♪」
誰か、このポジティブ娘をどうにかしてくれぇっ!
「ふぅ。
タダでさえ重い教科書を持ってますのよっ!
ピンク空間を振り撒かないで下さいなっ!」
なっ!
「委員長!
何時、俺がピンク空間を振り撒いたてぇんだっ!」
失敬な!
確かに事務室から大量の教科書を受け取っての帰りだ。
台車3台は女子が。
男子は手に持っている。
だが…
台車に乗らず、男子が持て無かったのを委員長が持っている。
一番軽いヤツをな。
堅悟は棒を借りて、教科書を纏めた束を前後に2つづつ引っ掛けて担いでんよ。
この怪力タフガイめっ!
俺も左右に1つづつの束を持っている。
一応、男だかんな。
しかし…
教員がノータッチって…
遊華総長…
後で叱られても知らんからなっ!
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