立ち位置2

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「婆ちゃんは?」 諸悪の根元は居場所を知っておかないと危険だ。 『「ああオーナーなら帰ったわよ。  大事な商談相手を待たしてるって言ってたわね」』 そんな状態で教室へ乱入したんかいっ!? 仕事せいっ! っか! 「何時まで、携帯と二重語りしてんですかぁっ!」 思わずな。 「ガズ」 「何だよ?」 「おまえが携帯切れば良くね?」 あ"っ。 き、気付かなかった訳じゃ無いんだからね。 ふん。 くそっ! 速攻で切りましたさぁ。 ええ、切りましたともっ! っか… 響香姉さん、クスクス笑ってる。 確信犯かっ! こんな事をする人では… んっ!? 隣に座るのは… マコトさん!? アンタの仕業かぁっ! 実にニタニタと楽しそうですね。 くっ! 「食べて行くぞ」 そうね。 クスクス笑ってんじゃねぇっ! っか… 周りがね。 なにこれ? 俺、晒し者? ノォッ!! 「ふふ。  じぁ、カー君。  何食べたい?」 アーちゃん、アンタ楽しそうやね。 って思ってたら… 「アッキーは憧れのカー君と一緒にご飯するのが夢だったものね」 何、それ? 和美ちゃんの言う事が本当なら… ヤバい! ヤツらに知られたら… 若竹荘に帰ってから弄り倒されるっ! ヤツらが居ない店にしないと… つまり… マコトさんが居るパスタ屋はダメだ。 「じゃぁ、焼そば…」 ガラッと開けて、ピシャンと閉めました。 ええ。 閉めましたとも。 ショウコさんが、焼そばでビール飲んでた。 速攻で絡まれるパターンだね。 分かりたくありません。 「焼そばは止めて…  たこ焼き…」 販売エリアから見えたイートイン。 此方は美里さんが日本酒でたこ焼きを… ダメだ…危険地帯だっ! ならっ! 若竹荘方面だっ! 「カズ…  さっきから、何してんだ?」 「んっ?  何がだ?」 堅悟…何を言いたい? 「焼そば屋の扉を開けたら真っ青になって冷や汗ダラダラ流すし…  たこ焼き屋の方を向いたら、いきなりビクッとなってるし…」 はははははっ。 「何でも無い、何でも無い。  気にすんなっ!」 って移動な。 へっ! 「じゃけぇっ!  ウチャァ小学生じゃ無いって、何回いやええんねっ!  それ、本物なんじゃけぇねっ!  ウチの免許、返しんさいやっ!  ええ加減にせんと、勘弁せんけぇねっ!」 補導されてるジュンさんに遭遇しました… もーイヤっ!
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