立ち位置1

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軽トラに乗り込み移動。 3人は乗れない。 なので、堅悟は荷台だ。 俺は助手席で案内な。 堅悟は荷物に紛れ、毛布を被っている。 無論、違法だかんな。 見付かったら罰金ものらしい。 って携帯で調べたら… 「護一兄貴。  軽トラの荷台に人を乗せるのは違法だけどさ。  荷物番で人が乗るのはOKらいしよ」 んっ? 意外そうな顔で見られたんだが? 「それは何処の情報だ?」 あれ? 信じて無い? ひでぇ~なぁ。 「ネットの情報だよ。  まぁ…  確かな情報かは分かんないけどさぁ」 もし事実なら… 堅悟は無駄な事をしている訳で… 「どちらにしても堅悟の事だから良いさ」 いや… 護一兄貴… それは流石にどうかと。 そんな事はあったが、無事に着きました『若竹荘』 路駐にて荷物を… んっ? 車を停めた後、護一兄貴が固まってるんだが… どうしたんだ? 「おい、一弘」 んっ? 「なんです?」 「本当に此処で合ってんのか?」 なんで、そんな事を言うんだろね? え~っと… デカデカと門柱へ木の板が掛かっていて、『若竹荘』っ書いてあるな。 間違いないんだが… なんだろ? 「『若竹荘』って書いてあるから間違い無いですけど…」 「マジかぁっ!  おまっ!  にゃんにゃん荘へ入居するんかっ!」 へっ? にゃんにゃん荘? 「いや…  此処は『若竹荘』ですけど?」 何を言い出したんだ、この人? 「羨ましいぞっ!」 いきなり何だ? 「落ち着いて下さい!」 「これが落ち着いていられるかっ!  美人女子大生だけが入居している花園って名高い、にゃんにゃん荘だぞっ!  なんで、お前が入居してんだよっ!  羨ましいぞっ!  俺と替われっ!」 はいっ? 「マジですかぁぁぁっ!」 俺は嬉しくも、何にも無いわっ! 姉きと静香と暮らしてたからなっ! 恥じらいの無い女の私生活は鬱だ。 身内ならば… それが他人だぞ。 マジで勘弁なんだが… 「イヤなのか?  イヤならば俺と…」 「バカをお言いで無いよ。  アンタの様な獣を入居させる訳がなかろう」 アッと… 護一兄貴が騒いでっから、アパートへ先に来ていた婆ちゃん登場。 スッパリと言い渡されてる。 そんなに落ち込まなくてもさぁ。
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