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軽トラに乗り込み移動。
3人は乗れない。
なので、堅悟は荷台だ。
俺は助手席で案内な。
堅悟は荷物に紛れ、毛布を被っている。
無論、違法だかんな。
見付かったら罰金ものらしい。
って携帯で調べたら…
「護一兄貴。
軽トラの荷台に人を乗せるのは違法だけどさ。
荷物番で人が乗るのはOKらいしよ」
んっ?
意外そうな顔で見られたんだが?
「それは何処の情報だ?」
あれ?
信じて無い?
ひでぇ~なぁ。
「ネットの情報だよ。
まぁ…
確かな情報かは分かんないけどさぁ」
もし事実なら…
堅悟は無駄な事をしている訳で…
「どちらにしても堅悟の事だから良いさ」
いや…
護一兄貴…
それは流石にどうかと。
そんな事はあったが、無事に着きました『若竹荘』
路駐にて荷物を…
んっ?
車を停めた後、護一兄貴が固まってるんだが…
どうしたんだ?
「おい、一弘」
んっ?
「なんです?」
「本当に此処で合ってんのか?」
なんで、そんな事を言うんだろね?
え~っと…
デカデカと門柱へ木の板が掛かっていて、『若竹荘』っ書いてあるな。
間違いないんだが…
なんだろ?
「『若竹荘』って書いてあるから間違い無いですけど…」
「マジかぁっ!
おまっ!
にゃんにゃん荘へ入居するんかっ!」
へっ?
にゃんにゃん荘?
「いや…
此処は『若竹荘』ですけど?」
何を言い出したんだ、この人?
「羨ましいぞっ!」
いきなり何だ?
「落ち着いて下さい!」
「これが落ち着いていられるかっ!
美人女子大生だけが入居している花園って名高い、にゃんにゃん荘だぞっ!
なんで、お前が入居してんだよっ!
羨ましいぞっ!
俺と替われっ!」
はいっ?
「マジですかぁぁぁっ!」
俺は嬉しくも、何にも無いわっ!
姉きと静香と暮らしてたからなっ!
恥じらいの無い女の私生活は鬱だ。
身内ならば…
それが他人だぞ。
マジで勘弁なんだが…
「イヤなのか?
イヤならば俺と…」
「バカをお言いで無いよ。
アンタの様な獣を入居させる訳がなかろう」
アッと…
護一兄貴が騒いでっから、アパートへ先に来ていた婆ちゃん登場。
スッパリと言い渡されてる。
そんなに落ち込まなくてもさぁ。
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