立ち位置2

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「それなんだけどな」 「うん」 いや、にっこりって… 「俺なんかの…  何処が良いの?」 ほ~んっと、訳が分からん。 「むぅ~」 いや… いきなり膨れ面されても… 「ほうじゃねぇ。  それはウチも知りたいねぇ」 いや、ジュンさん? 「背が高い訳で無し」 はぁ? マコトさん? 何処から湧いた? 「頭が良い訳でも無いんでしよ?」 へっ? ミサトさん? 「性格はシスコン優柔不断らしいし…」 をい。 ショウコさん! 聞き捨てならんぞっ! 確かに優柔不断は認めても良いが… 俺は断じてシスコンでは無い! 「でも、カズ君はお料理上手よ」 いやいや、響香ねぇさん? アナタもですか? 「別に運動が出来る訳でもあるまい?  中学は帰宅部で部活をしていた感じでも無いしな」 へっ? 「なんで、アンタまで居るんじゃぁぁっ!」 遊華総長、参上! 「いやぁ~  平八っぁんが煩いからさぁ。  隙を付いて逃げて、みた」 テヘッてか? 喧しいわっ! っか… 良いのか、それで。 首になんぞ。 「そうか?  なら。  儂は、そんな不良教師を捕縛しに来て、みたっとな」 ごぃぃ~ん。 遊華総長の頭へ痛い痛いゲンコが! あら、痛いわ。 遊華総長。 襟首持たれ、引き摺られ。 「あ~れぇ~  響香ぁ~  ヘルプぅ~」 したらな。 「遊華ちゃん。  お仕事、頑張ってね☆」 両手拳を胸前でグッとね。 遊華総長、お達者でぇ~ いや、此処は… 手と手の皺を合わせて… なぁ~むぅ~ってか? いや。 グダグダだったが… あれ? そう言えば… 俺のコケおろし大会になってたような… orz 「カー君は優しいのっ!」 へっ? 「それにそれに。  私を私として見てくれる人。  カー君の様な人は居ないのよ。  他は親友の和美ちゃんだけね。  男の人は私の容姿しか見ないもの。  私、上森 秋奈として私を見てくれた男性はカー君だけ。  そしてそれは、今も変わらないわ。  教室でも同じだったもの。  だから私は、そんなカー君が好き、だぁ~い好きっ!」 って… えっ? そんなんで? って… Noォォォォッ! だぁ~い好きって、抱き付くなっ! 当たってる! 当たってるからねっ!
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