204人が本棚に入れています
本棚に追加
「それなんだけどな」
「うん」
いや、にっこりって…
「俺なんかの…
何処が良いの?」
ほ~んっと、訳が分からん。
「むぅ~」
いや…
いきなり膨れ面されても…
「ほうじゃねぇ。
それはウチも知りたいねぇ」
いや、ジュンさん?
「背が高い訳で無し」
はぁ?
マコトさん?
何処から湧いた?
「頭が良い訳でも無いんでしよ?」
へっ?
ミサトさん?
「性格はシスコン優柔不断らしいし…」
をい。
ショウコさん!
聞き捨てならんぞっ!
確かに優柔不断は認めても良いが…
俺は断じてシスコンでは無い!
「でも、カズ君はお料理上手よ」
いやいや、響香ねぇさん?
アナタもですか?
「別に運動が出来る訳でもあるまい?
中学は帰宅部で部活をしていた感じでも無いしな」
へっ?
「なんで、アンタまで居るんじゃぁぁっ!」
遊華総長、参上!
「いやぁ~
平八っぁんが煩いからさぁ。
隙を付いて逃げて、みた」
テヘッてか?
喧しいわっ!
っか…
良いのか、それで。
首になんぞ。
「そうか?
なら。
儂は、そんな不良教師を捕縛しに来て、みたっとな」
ごぃぃ~ん。
遊華総長の頭へ痛い痛いゲンコが!
あら、痛いわ。
遊華総長。
襟首持たれ、引き摺られ。
「あ~れぇ~
響香ぁ~
ヘルプぅ~」
したらな。
「遊華ちゃん。
お仕事、頑張ってね☆」
両手拳を胸前でグッとね。
遊華総長、お達者でぇ~
いや、此処は…
手と手の皺を合わせて…
なぁ~むぅ~ってか?
いや。
グダグダだったが…
あれ?
そう言えば…
俺のコケおろし大会になってたような…
orz
「カー君は優しいのっ!」
へっ?
「それにそれに。
私を私として見てくれる人。
カー君の様な人は居ないのよ。
他は親友の和美ちゃんだけね。
男の人は私の容姿しか見ないもの。
私、上森 秋奈として私を見てくれた男性はカー君だけ。
そしてそれは、今も変わらないわ。
教室でも同じだったもの。
だから私は、そんなカー君が好き、だぁ~い好きっ!」
って…
えっ?
そんなんで?
って…
Noォォォォッ!
だぁ~い好きって、抱き付くなっ!
当たってる!
当たってるからねっ!
最初のコメントを投稿しよう!