立ち位置2

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辺りの、おばさま方は微笑ましそうに。 お姉さま方は、俺の慌て振りにクスクス。 女子生徒達は、興味深く見ながらのガールズトーク。 見世物じゃねぇっ! 野郎共… 殺気を放つよ、野郎共。 ヤったろか? 伊達に堅悟に巻き込まれて修羅場を潜ってた訳じゃねぇ~んだぞ。 此処には不良連中は居ない。 格闘技やってそうなヤツが2、3人。 見た感じ、段持ちは1人。 ありゃ柔道か… スポーツだな。 堅悟の野郎は[東倭流]古武術の門下生。 だからな。 不良以外にも襲って来る訳よ。 実戦柔術や唐手や骨法、相気道とかな。 嬉々として合意の元でな。 野試合ってヤツ? 死合じゃ無いぞ、死合じゃな。 命懸けの戦いでは無いからな。 本人達は、そう主張しているんだ。 見た目は殺し合いに見えても、あくまでも練習試合らしい。 俺は見ているだけだったが… 何度も見ているとなぁ。 時に堅悟へアドバイスしてやる訳よ。 したらな。 次に遣ったら堅悟がいきなり強くなったてな。 堅悟を問い質して… 俺のアドバイスのせいってな。 それを聞いて、俺にアドバイスを求めやがる訳よ。 俺、素人だべや。 仕方ないから感想と感じた課題点と改善案をな。 そんなんしてたらコイツら、各流派で頭角を現したってさ。 でだ。 アドバイスしている内に、アイツらの技は自然に身に付いてっからな、俺。 1人で試しただけで堅悟にも教えて無いが… スポーツ柔道野郎なら瞬殺する自信はありますよ。 面倒だから遣らんけどさ。 しかし… 「アーちゃん?  そろそろ離れようか?」 「むぅ。  こんな美少女に抱き付かれて…  その反応?」 俺はアーちゃんの額を、軽く人差し指で突いてから告げる。 「自分で美少女って言わないの。  確かにアーちゃんは美人さんだけどさ。  アーちゃんはアーちゃん。  普通の女の子さ。  だから。  普通の女の子らしく、恥じらいをね」 ったらさぁ。 嬉しそうに、俺の腕に抱き付く。 何でそうなるっ!? 「ニャハハハッ」 なんだかルンルンで楽しそうだね。 女の子は、良く分かりません。 俺が困ってると… 漸く堅悟が現れた。 って… おまえは壊れたロボットか?
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