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そんなアーちゃんを見て委員長がな。
「メゲないのだな、彼女は…
私も見習わなければ…」
いや…
なんで剣士モード?
っか…
何を見習うつもり?
んっ?
「堅悟様。
ワタクシはアナタをお慕い申しております。
どうかワタクシとお付き合い願います」
ってな。
あ~
そのなんだぁ。
早過ぎたんだ。
そのな。
堅悟には…
真っ赤な顔でフリーズ。
機能停止です。
いや、普通は逆じゃねっ?
最近の女の子は積極的と言うか…
ある意味、男前だねぇ。
っか…
委員長は堅悟に頭を下げて返事を待っている。
だから、堅悟の状態に気付いて無い。
泣きそうなんだが…
「あ~
委員長。
いやさ、南風さん」
ビクッと肩が震える。
「堅悟…
告白に逆上せてフリーズしている、ぞっと」
そう教えてあげた訳よ。
親切だろ、俺。
「へっ?」
気の抜けた様な声を出し、恐る恐る堅悟を見上げる南風さん。
フリーズ中の堅悟に気付き、わたわたってな。
初々しいカップルやなぁ~
いや…
あのね。
「むぅ」
なんでアーちゃん。
アナタは不機嫌そうなのかね?
訳が分からんのだが?
「カー君は私が告白しても、あ~ならなかったっ!」
プンってか?
いやいや。
なんで堅悟みたいに、ウブな女子生徒を演じなならんの?
そんなん…
イヤじゃぁぁぁっ!
「それは、ほら。
俺は姉と妹が居たからさぁ」
女性に対する免疫力は、半端ではありません。
中学に入るまでは、お袋、姉さん、妹と一緒に風呂に入ってたしな。
何故か父さんだけは拒否られてたが…
中学で流石に拙いって気付いて、風呂は拒否ったんだが…
お袋は寂しそうに了承してくれたんだが…
皐月姉ぇと静香が納得してくんなくてな。
何度か風呂に入っている所に襲撃をな。
いやいや。
おかしいからねっ!
風呂上がりに真っ裸とか普通だったし…
下着姿で普通に過ごしたりな。
あれ…
一時期普通だと思ってたよ、俺。
過度なスキンシップとかな。
そんな俺が女性に対する免疫が無い筈無いだろ。
逆に堅悟の方だが…
お袋さんは既に他界。
家事は[東倭流]のお弟子さん達が…
無論、男な、男。
兄弟は、あの護一兄貴だけ。
うん。
男だらけ。
そら、女性に対する免疫なんてな。
困ったものです。
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