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神戸
「あと・・・3人かな」
榛葉
「そうですね・・・ホントに何をやらされるでしょうか?」
神戸
「・・・多分、ろくでもない事だよ」
神戸はそう言いながら他の班員を見た。神戸と榛葉を除いて今、ここにいるのは3人だった。
一人はメガネをかけた小太り気味の男子。
一人は前髪を切り揃えたジト目の女子。
一人は黒髪ロングでマフラーを巻いている子。
神戸
「他の人とは話した?」
榛葉
「まだ・・・です」
神戸
「そっか。少し話してみようか」
榛葉はそれにコクリと頷いた。
神戸
「あ、あの~」
始めに振り向いたのはメガネの男子だった。
土屋
「ああ、ごめんよ、気付かなかったもんで。僕は伊勢北の土屋浩正(つちや ひろまさ)です」
神戸
「ああ、いえいえ。俺は神戸達哉、風谷高校です」
榛葉
「京都宝桜の榛葉亜美です」
土屋
「君たちも197班だよね?」
神戸
「ああそうだ。後ろの女子も班員なのか?」
神戸は土屋の奥にいた女子を指して言った。
土屋
「ああ、そうだよ。中川さん、瀬名さん、ちょっと良いかい?」
その二人がこちらに気付きやって来た。
土屋
「同じ班員の神戸と榛葉さん、こちらは」
中川
「中川藍(なかがわ あい)、高校は十泉寺よ」
瀬名
「九州ちゅ、中央女学院高校の瀬名祥子(せな しょうこ)です。よろしくお願いします」
メガネの小太り男子が土屋浩正
パッツン前髪のジト目女子が中川藍
黒髪ロングのマフラー女子が瀬名祥子
それぞれの名前を神戸は覚えた。
神戸
「どうも、俺が風谷の神戸です」
榛葉
「京都宝桜の榛葉です。よろしく」
それぞれ自己紹介をしていると、後ろから突然誰かの声がした。
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