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「初めまして!」
私は集落の出歩く人たちに叫んだ。
屋敷では人を食べるなんて言われていた野蛮人。でも何故かお父様達よりマシに見える。
どんな怖いことをされるか知らない。
「今日からよろしくお願いします!」
それでも私はあの何にも出来ない場所より、食べられても暴力を振るわれてもそうじゃなくてもこの場所を目指した。
「お燐様あ…」
だって私が消えてしまうってことは、
私がこの、
唯一私より下で阿呆で間抜けで気持ち悪くて憎たらしくて泣き虫で屑で自分勝手でいつまでも自分の存在しない居場所に執着して弱虫で私に似ていて嫌いになれないさとりと同じになるってことでしょう?
私、さとりが死んだ目で私の歌を褒めた日から、ずっと貴女みたいにならないように薄ら笑いで誤魔化すの止めたんだから。
貴女のようにならない事だけを生きがいに生きてきたんだから。
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