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廊下に出ると、じいやが待っていて軽くお辞儀をした。
「お嬢様、ヘリの用意はできております。詳しいことはその中で。お急ぎを…」
「ありがとうぅ、じいやぁ!」
といって紫子は廊下を走り出した。
その後をジョルジュ・フランソアーズ・マサドニアが追う。
「ブブブ、ブブブブ!」
「私にもぉ、まだ詳しい事がわかりませんのぉ。」
「ブブブ、ブブ。」
「そうですわねぇ。何かとてつもない大きな力を感じますのぉ。嫌な予感がいたしますわぁ」
一人と一匹は走りながら、一人と一匹だけにしかわからない会話をしていた。
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