第1章

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 廊下に出ると、じいやが待っていて軽くお辞儀をした。 「お嬢様、ヘリの用意はできております。詳しいことはその中で。お急ぎを…」 「ありがとうぅ、じいやぁ!」 といって紫子は廊下を走り出した。 その後をジョルジュ・フランソアーズ・マサドニアが追う。 「ブブブ、ブブブブ!」 「私にもぉ、まだ詳しい事がわかりませんのぉ。」 「ブブブ、ブブ。」 「そうですわねぇ。何かとてつもない大きな力を感じますのぉ。嫌な予感がいたしますわぁ」 一人と一匹は走りながら、一人と一匹だけにしかわからない会話をしていた。
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